とりはずしできる装置には、入れ歯的装置と透明なアソアライナーの 2種類があります
フルブラケット(歯にボッチをつけて針金を巻く治療法:主にアメリカで発達した)による矯正治療の方がこれまで日本では一般的であり、当クリニックでもこのプレート矯正(主にヨーロッパで発達した)を始める前はもっぱらこのワイヤーを巻く方法で治療していました。
ところがこのワイヤーを巻く従来の方法だと治療に限界があったり、歯を磨きにくいので虫歯を作ってしまったり、複雑な装置を入れなければならなかったり、不必要に抜歯したりすることがあることがわかりました。
ワイヤーを巻く方法が悪いと言っているのではありません。
実際当クリニックでもワイヤーを巻く方法で治療されて効果をあげている方はたくさんいらっしゃいます。
つまり、プレート矯正が適応になる人と従来の針金を巻く方法が適応になる人がいるわけで、そこは患者さんの状態を診てこちらでどの方法が適応になるのかを判断し、十分説明し、納得された上で治療に入ります。
このアソアライナーは、テレビ放映されてからさらに注目を集めていますが、都内では60万円くらいの料金で施術されているようです。
千葉市若葉区の桜木消防署近くのピュアスマイル原田歯科クリニックでは、このアソアライナーが適応になる方は、2018年3月1日現在、387,600円プラス調整管理料で施術しております。
ただし、実際この方法ですべての方を満足がいくように治すことは、必ずしもできません。他の治療方法のほうが良い結果を出せることもしばしばあります。
しかし、患者さんのほうでどうしても透明な装置にしてほしい、治療結果は60点くらいでかまわないからということで了承してくださる方の場合、本来アソアライナーだけで治す適応症ではないので、通常の適応症の方よりも多くの装置を作る必要があるので、2014年4月1日現在、489,600円プラス調整管理料で施術しております。
具体的には、お口の中を見せていただいた上で治療計画(期間、費用も含めて)を説明しますので、ぜひ一度いらして下さい。
ここまで読んでくれてありがとうございます。連絡を待ってますよ。
☆スピードスケートの高木姉妹にアタックする歯科技工所☆
こんにちは
平昌オリンピックはすごかったですね。中でもメダルラッシュに湧いたスピードスケートはとても感動しました。地道な毎日の練習が結果に結びつくのですね。
先日 歯科技工所の営業マンが透明な歯列矯正装置のセールスに来ました。オリンピックの水泳のメダリストの◯◯選手もつけていると意気揚々でした。
それならスピードスケートの高木姉妹に売り込んだら!?と提案したら、その営業マンの顔が引きつってきました。どうやら叢生(歯が重なっている)の人には この透明な矯正装置は向いていないようです。
すぐ顔に出てしまうなんて正直な方だと思いました。
その日に原田歯科の矯正担当の非常勤歯科医師にこの話をしたところ、
「あそこの技工所は私のところにも来ました。そのときは、この装置に対する先生の意見を聞きたいと言うので、空隙歯列の治療なら良いけれど日本人によくある きつい叢生はこの装置だと治らないし、この手の装置を手広くやっているある先生はプレゼン力があるから かなりの数をやっているようだけど、術前後の写真を 専門家が見たら ? というのが多い」と答えたら がっかりして帰っていったそうです。
きちんと専門学会や勉強会で確認し、効果と安全性があると確信できたものを導入し、営業マンの勧めだけで取り入れるべきではないと再認識した次第です。
インビザライン、アソアライナー、クリアアライナーなど色々な名称の透明な装置が売られていますが、すべての咬合異常の治療が適応になるわけではありません。
歯と歯の間に隙間がある方なら、この装置は絶大な効果が期待できます。時にはブラケットを付けてワイヤーを巻くダイレクト・ボンディングシステム、フルブラケットの治療法よりも早く歯が動くことがあります。
ところがたまたまうまくいった事例の写真を見せて売り込みをする歯科技工所の営業マンやセミナー講師は一体どういう感覚なのか疑わしく思います。
一般医には売り込みをして、事情を知っている専門医にはこれってどうなんでしょう?と お伺いを立てる。そんな疑問点があるものを売っておいて、あとは責任を歯科医師に押し付けて担当していた当時の営業マンはすでに退職って、バブルの頃の証券会社の営業マンと同じじゃないですか。
透明な矯正装置は適応症を選択すればとても素晴らしいものです。実際、原田歯科でも適応になる方には行っており、透明で目立たないので多くの方はきちんと装置を入れてくれます。
歯と歯の間の隙間を閉じるだけでなく、1本だけ少し傾斜した歯を本来のあるべき位置に持ってくるとか、矯正後の後戻りの再治療で軽度の後戻りなら、本人も再度ブレースをつけるのはイヤでしょうからアソアライナーなどのクリアな装置で治すというのは 十分に検討する価値はあります。