Q. 幼少期の指しゃぶりの影響で出っ歯になり、中学の時に上下左右計4本永久歯を抜いて、歯列矯正を行いました。矯正終了後、しばらくは変わりなく過ごせたのですが、数年後から徐々に上の歯が前に出てきていることに気が付きました。歯列矯正をした後に、出っ歯が元に戻ってしまうということはあるのでしょうか。今後治すとしたら、また歯列矯正をしなければならないのでしょうか。
A. 矯正治療後には「後戻り」と呼ばれる現象があり、歯が元の位置に戻ろうとして動いてしまうことはよくあります。誰にでも起きる可能性があり、戻る程度には個人差があると思います。
この後戻りを防ぐために、治療後はリテーナーというマウスピースをお使い頂くか、もしくは歯の裏側からワイヤーで固定するなど、 なんらかの方法で動かないようにしていく必要があります。
何も使わずに自然に歯並びを保つことは実は難しいことなのです。
一旦戻ってしまうと、治すためにはもう一度矯正治療をすることになりますが、現状維持であれば、今からリテーナーを使うという方法もあります。放置した場合ですが、自然に良くなることはなく、悪化する可能性が高いと思いますので以前治療して頂いた先生か、それが無理であれば通える範囲の専門の先生にご相談されることをおすすめします。