前歯が噛みあっていない、奥歯が噛み合っていても前歯が開いている状態を、開咬(かいこう)といいます。
これは、
遺伝的要因のほかに、乳幼児期のおしゃぶり癖や、舌を前歯に強くあてる癖など、幼いころの癖が原因で生じることが多いといえます。
では、そのまま放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。
口の中が乾燥して虫歯や歯周病になりやすい
口を上手く閉じられないため、常に、お口が半開きの状態になります。
すると、お口の中ではさまざまなトラブルが発生します。
まずお口の中が乾燥し、唾液の分泌量も少なくなります。
そのため汚れや細菌がお口の中に残って虫歯や歯肉炎を起こします。
さらにひどくなると歯周病に進行する可能性もあります。
食べ物をしっかり噛み砕けなくなる
前歯がしっかり噛み合わないため、咀嚼(そしゃく)機能が低下して食べ物を上手く噛み砕けなかったり、食べ物をスムーズに飲み込めずに嚥下(えんげ)障害が起きたりします。
また、いつも奥歯で噛み砕くようになるため、歯やアゴの骨、顎関節などの原因にも…。
また、歯と歯の間から言葉が漏れてしまい、発音も不明瞭になりがちです。